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2013年、小机いちごはどこから生まれたのか?

トラウマいちご誕生

よく覚えてないけど、そこにはトラウマみゆきとかいう名前の人がいた気がする。自分の心の傷痕を数えて、自虐的な詩と恨み節を手記に書き残すような趣味で、色々情緒不安定なキレやすい女の人だった。

昆布みたいなロングヘアーに黒いロングスカートを愛用している幽霊みたいな存在感を放っていた人で、まあ「うらめしや」って言葉がこれほど似合う人はいないわと思った。

この頃はこういうファッション病みカワイイみたいなジャンルが流行り始めていたかもね。最初はファッションのつもりでやっていたけど、それがそのまま自分のスタイルとしてまわりに認知されちゃって、あの人はああいう人と人々に思われ始めると、そこに存在している自分を認めてもらえたような感覚になって、自己顕示欲が満たされていくそのジワジワとした快感に依存してしまう。

それを長く続けると、もっと人に注目されるように、どんどんエスカレートしていって取返しが付かない精神的な習慣が腫瘍のように膨れあがってしまうんだ。

初代小机いちご
その病は、自分はそこそこイケてたという過去の自分を肯定できる気持ちがあると悪化してしまう。心の中にしまっておいた「まだ大丈夫」とか思う根拠になっていた宝物が、現実社会に触れていくと、何故かどんどん削り取られていくような気分になって、坂を滑り落ちていくような感覚に襲われるらしい。

ま、そんな下降感覚は、私には全然わからない。

私なんてのはゴミ捨て場に捨てられたただのくだらないマネキンで、世間とはどうやっても噛み合うはずなどないし、いつか自らの内部から爆発してしまう日が来ると思っていた。そんなお人形が生意気にも一日、一日、と生き永らえるたびに、背中から、過去の闇が毎晩毎晩襲い掛かってきて、そいつらに引き裂かれないように気を付けて存在していくだけで精一杯。

だから、しがみついていられる過去なんかない。過ぎ去ったその瞬間から未来で上塗りしないと、ちょっと恐怖で正気を保っていられるかわからない状態だから、過去の事は全部、黒歴史とかいう可愛い単語に閉じ込めて可愛がっておく事にした。

トラウマみゆきは病みアピールすればするほどウケる事を期待してた。恨み手帳にありもしない傷を書いて、後から自分に刻み込んで本物の傷にしちゃうような性格。

でも小机いちごは単なる空白。何もない。あるのはオカッパ頭だけ。

おかっぱは発音が可愛い。おかっぱって付けておけば、それだけで個性になるんだな。

おかっぱ女子。おかっぱ探偵。おかっぱ刑事。おかっぱナース。おかっぱ先生。おかっぱテスト。おかっぱ飛行機。おかっぱドラゴン。どうよこれ?おかっぱって頭に付けるだけで、なんでも個性になっちゃうわけよ。こんな便利な魔法のワードはないわ。

そして、おかっぱは正方形の中に収まるから、省エネ時代にぴったり。

髪型に迷う事はないから、その分だけ、あとはお洋服とかを考える時間を作れるでしょ?お洒落だね。

ちょっと小机いちごに任せてみたらいいよ。あんな奴でも生きてるんだから、私はまだまだ行けるんじゃね?って誰かに思ってもらえるかもしれないよ。私を必要とする誰かのために、私は存在し続ける。

次の黒歴史は 『ブログデビュー』 へ続く

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