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小机いちご黒歴史

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黒歴史 『総勢28人の登場人物』 の続き

第一章:潰された赤いザクロ

第1話 探偵。焦らない目立たない地味なお仕事

小机探偵事務所の出資者であり、陰から支える池田と会う。最近調子はどうだ?と、小机は、普段は不倫調査とか示談の仲介の仕事が多いが、今回は有名人からの企業調査の依頼があったと報告する。しかも小机の(身に覚えもない実績)に期待して名指しで指名してきた。池田は警戒しなさいとアドバイスするが、舞い上がっている小机の耳に入っていない。

第2話 伏線の基点。嘘をついてるのは誰?

依頼人の渡辺真由美と会う。依頼内容は、もものて本舗が新倉HD傘下に入る前の組織調査だった。この仕事は新倉会長の妻「新倉友里子」が小机を推薦したのだという。会った事もない人物の推薦に緊張する小机。渡辺真由美は何故か門脇という弁護士を紹介してきた。

なんとなく自分の知らないところで何かが勝手に動いていて、それに巻き込まれ始めているが、小机はそれに気付いていなかった。

片桐紗蘭
第3話 愚かで間抜けでバカな子

もものて本舗の調査で、小机を推薦した新倉友里子が、小机の個人データを眺め口に出した。私はこういう「愚かで間抜けでバカな子」が好きなんだと。

第4話 建前だけのコンプライアンス

クリーンに見えていた「もものて本舗」は調べてみると、埃が沢山出てきた。埃だけでなく長年の錆や腐ったゴミも出てくる出てくる。この会社は相当ヤバい。この情報が表に出てしまったら大変な事になる。

第5話 ブラック社長とブラック探偵

絶対に外に漏れないようにしていたはずの小机の調査内容がマスコミにリークされ、渡辺真由美はマスコミに追われていた。そして情報元として、小机探偵事務所である事も広まっていた。一体誰がこの情報を流したのか?小机は無関係なのに事務所に入り浸っている夢子を疑った。

第6話 不倫調査とかその示談とか

渡辺に紹介された弁護士門脇に連絡入れたが、渡辺はしばらく誰とも会えないと言われた。そんな時に小机を推薦したとされる人物、新倉友里子に呼び出される。小机の失敗を非難し酷くなじられた。そして、今回の失敗を許す代わりに、無報酬の仕事を引き受ける事になる。

第7話 たった1000万円の口止め料

新倉友里子から依頼された仕事は、向井真理へ示談と脅迫だった。向井真理から返り討ちに合い、新倉からも挟まれ、八方ふさがりになり神経が衰弱する小机。小机は何度も池田に相談しようとするが言い出せない。そして偶然出会った同業者の片桐紗蘭という女に悩みを話す。

第8話 あの子は専業ハニートラップ

片桐紗蘭はとても優しかった。片桐はまずは向井真理の件を片付けるべきだとアドバイスをくれ、向井にとって不利な情報をくれた。

第9話 ひどい顔した眼帯探偵

事務所には顔面が腫れあがった小机がいた。片桐からもらった情報を向井真理に突き付けると、向井にキレて殴られたそうだ。でも、向井は示談金を受け取り、示談を受け入れたそうだ。とりあえずこれで、面倒な依頼は解決した。揶揄う夢子に冷たい態度の小机。そして夢子には小机の事務所の出入りを禁じた。

第二章:はぐれカンパニュラ

第10話 壁に耳あり障子に目あり

夢子が新倉HDの会長と会っている。2人は親子のように親しげな様子で話していた。会長は夢子がくれた情報に感謝していると伝えると、何か困った事は?と聞く。友達だった奴に追い出されたと夢子は答える。

向井真理
第11話 怒られて詰られて笑われた

小机はまた新倉友里子に呼び出されていた。向井真理は示談金を受け取ったが、交渉には応じず、情報をマスコミに持ち込んだそうだ。今度は新倉友里子の夫である新倉HDの会長の息子で、友里子と血の繋がりがない西野孝之と会うように言われる。

第12話 愛妻系実業家の素顔は意外にも

IT社長の西野孝之と会うと、テレビで見るのとは違いすぎるその態度の悪さにヘコんだ。向井真理と示談したかったのは西野のようだった。向井真理は愛妻社長と呼ばれてタレント的に人気のあった西野との不倫関係をマスコミに言いふらしていた。

第13話 示談に応じない脅迫への対応

小机はまた片桐に相談する。片桐はだいぶ悩みながら、本当は紹介したくないんだけど、と、木村よしおを紹介した。

第14話 プロの解決屋、不気味な男

片桐に紹介された木村よしおと会う。そして西野に依頼された話をすると、2000万円要求されたので、いったんこの話は持ち帰る事にする。事務所で薬袋に話すと突き放され、冷たい態度をとられた。

第15話 見積もり二倍でお願いします

小机は新倉友里子に会う。必要経費が2000万円必要になった事を話すと、これ以上ないほど酷い言葉で罵りながらも、驚いた事に半額の1000万円を出してくれた。

第16話 成功報酬でいい。プロだからな

木村よしおに会って半額しか用意できなかった事を話すと、残りは後払いで良いと言って1000万円も受け取らずに、依頼を引き受けてくれた。そしてすぐに向井真理から連絡があって会う事にする。

第17話 凍り付くほど怯える女

怯え切った向井真理と会う。様子がおかしい。そして二度としませんと紙に書き約束した。

第18話 わたしの体の値段はいくら?

向井真理が顔写真付きで週刊誌の見出しになっていた。「愛妻家のIT社長を困らせてやろうと思った」という見出し、ねたみのキャバ嬢逆恨み。令和最大の悪女と書かれていた。木村よしおが得意顔で「仕事はこうするものだ」と、何をしたのかは明かさないが向井は「かなり酷い事をされた」ようだ。木村は「半分でいい」と1000万だけうけとった。

第三章:恋するマクロセラス

第19話 靴を舐めるとどんな味がするのか

新倉友里子に会うと、向井真理の件が解決したので、もう会う事はないだろうと言われた。何かすっきりしない小机に弁護士の門脇から連絡が入る。

第20話 フェニルエアチミンの香り

弁護士の門脇と話す。もものて本舗の渡辺の件かと思ったら、全く別件での仕事の依頼だった。あんな失敗をしたのに何故依頼を?と聞くと、「君は失敗していない」と言われ、慰められ、励まされた。この状況だからこそ、門脇の人の好さが際立ち、思わず惚れた。門脇の事務所にインターンに来ていた女子大生の八神杏奈の同伴で企業調査の依頼を受ける事になった。

第21話 恋愛体質?それとも免疫不全?

杏奈と小机と、企業調査の件で小机と会話する熊谷。熊谷と小机は爬虫類好きという共通点があった。熊谷の中の小机に対する恋愛感情を杏奈はかぎとった。

八神杏奈
第22話 奪い合い何も残らない。不倫の末路

門脇と杏奈と小机。熊谷からもらった情報を元に小机の調査と合わせて報告。実に手際がよかったと杏奈は褒める。

第23話 私は1000万で買われました

小机は解決屋の木村から呼び出される。「おまえを1000万で買ったのを忘れるな」と言われ不気味さを感じ、木村を紹介した片桐に連絡を入れる。片桐は「私に任せておけば良い」と言い、この件を引き受けた。

第24話 惚れっぽいし、惚れられっぽい

小机の事務所で、薬袋、夢子と杏奈。八神杏奈は小机は能天気すぎると言い、もっと緊張するべきだと指摘する。そして小机は案外「女を武器にしすぎだ」と言う。それがキッカケで小机は杏奈と言い争ってしまう。そういえば、木村の件はどうなったんだろう?と小机は不安になる。

第25話 トラウマ。時間が経つほど痛くなる古傷

頭がいっぱいになっていた小机は、情報屋の熊谷からの告白を酷い言い方で突き放してしまう。傷ついた熊谷は過去のトラウマと重なり、小机に対して怒りを抱く。

第26話 恋は猛毒。人を狂わせ凶行に走らせる

熊谷はちょっとした復讐心による嫌がらせで小机を懲らしめるつもりだったが、次第にエスカレートしていく。ほら言わんこっちゃないと杏奈。薬袋が、熊谷の件はなんとかしよう、と引き受ける。

第27話 冷たくて重い銃口説得

急に現れた鬼塚が熊谷の頭に銃口を突き付けて、小机への嫌がらせをやめさせる。熊谷は自分を恥じた。しかし同時に物騒な小机の交友関係にショックを受けた。小机本人は何も知らない。

第四章:フィルムノワール

第28話 酷い修羅場を生き残った2人

幼い鬼塚と幼い薬袋の回想。爆弾魔から逃れ生き残る2人。自分の日常に戻った薬袋と違い、反社会的な世界に入る事で過去のトラウマから逃れようとした鬼塚。それぞれ選んだ分岐点の違いがそれぞれの未来を変えていった。

恐怖探偵トラウマいちご
第29話 後輩との付き合い方がわからない

小机達は池田の仕事を手伝う事になる。新人の真壁と噛み合わず、悩む。

第30話 どう見ても普通の人じゃない

夢子は、最近小机探偵事務所によく姿を見せるようになった鬼塚から薬袋の過去の話を聞く。

第31話 どこまでが正当防衛?

真壁と小机が仕事をする。銃刀法関連の案件。全然噛み合わない2人のやりとりが面白い。

第32話 銃砲刀剣類所持等取締法

鬼塚は薬袋の事を知るために、小机事務所に出入りする人達の事を知りたがった。今日は杏奈と鬼塚が話す。小机の事を聞く鬼塚に警戒する杏奈。鬼塚はそんな杏奈を笑う。

第33話 世の中そんなに甘くはない

真壁が失敗。小机がそれをフォローする。そして池田に報告。

第34話 よく知ってる人の全然知らない人生

鬼塚と小机が話す。薬袋の事を聞くと、薬袋の名誉のために鬼塚は小机に嘘をつく。

第35話 少年の誓い。連れて行かれた少女

ある機関に監禁される幼い薬袋と鬼塚。2人とも何かのトレーニングを受けていた。そしてある日、幼い薬袋だけが連れていかれた。それを見送る鬼塚。鬼塚は連れていかれた奴らはみんな死んだと思っていた。「絶対助けてやるからな」と心に誓う幼い鬼塚。

第36話 さようなら。ここが分かれ道

鬼塚から「こっちの世界に来ないか?」と誘われるが断る薬袋。お互いに笑顔で別れる。それぞれ違う道を歩んだ事を認識する。

第五章:悪魔の木天蓼

第37話 嫌いな人はいるけど殺したいほどじゃない

木村よしおから連絡。貸しを覚えてるよな?と言われ呼び出される。強制的に木村の仕事を手伝う事になった。薬袋が状況を知りたがったが言えなかった。

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第38話 恐怖の大王の逆鱗に触れた男

木村の仕事は、企業スパイだった津島の始末だった。物騒な仕事を手伝わされる事になり戦慄する小机。

第39話 恐ろしい脅迫現場をライブ体験

木村が津島を脅迫し、小机はそれを中継する連絡係にされてしまった。つまり木村は自分の足が着かないように小机を利用していた。薬袋に相談しようかと考えるが、巻き込む事を恐れて何も言えない。

第40話 サディスティックパーソナリティ障害

小机は木村との件を、片桐に相談するが、片桐に「対応は難しい」と言われ、耳を疑う。今まで色々としてくれた事を思うと、木村を紹介した片桐を責められず、自分で解決しようと心に決める。

第41話 切羽詰まっている時に邪魔してくる女

津島から小机に連絡が入る。そして木村に連絡を入れる。この一杯一杯になっている時に、薬袋がしつこく邪魔してくる。

第42話 現行犯で逮捕されました

津島を脅す木村よしおと小机が現行犯で恐喝容疑で逮捕される。そして木村よしおを使って脅した容疑で新倉会長も逮捕された。小机は参考人として出頭する事になった。

第43話 命の恩人?それとも余計なお世話?

何故か警察からは色々と感謝された。実は小机の事を心配した薬袋が警察に通報していた。そして、小机に気付かれないように捜査に協力していたのだった。結局黒幕は新倉HDの会長だった事を知る。

第44話 あんた知らない会った事もない

小机は新倉友里子に会おうとするが、小机の事を知らない。会った事がないと拒否される。片桐に会うと、木村に逆恨みされなければいいけどと言われた。あなたも身を隠したら?と勧められる。

第45話 復讐する女と野望に取り憑かれた女

新倉友里子と片桐が話している。新倉会長の悪事、次々と、と新聞に出ている。新聞から目を放し、沼田夫の写真に語り掛ける。これでよかった?と話しかける。

第六章:ドッペルゲンガー

第46話 ストーカー被害の相談

玲奈からストーカー対応の依頼が来た。やっと普通の仕事ができる!と大喜びで返答する小机。

黒沢玲奈
第47話 自意識過剰か?気のせいか?

個人依頼人の玲奈と会う。犯人は会社の上司の梅宮なのはわかっているけど、どうすれば良いか迷っているそうだ。

第48話 刃物に素手で立ち向かう

梅宮と会う。ストーカーは二度としないように約束させた。案外素直だったので驚く。

第49話 シスターコンプレックス

玲奈と会う。感謝され、姉と母の事を話してくる。

第50話 レンチキュラーな人

外で玲奈の彼氏松尾と会った。ちょっとお話できませんか?と言われる。松尾と話す。占い師月子の事を聞く。

第51話 破られた接近禁止の念書

約束したはずなのに梅宮が殺意のあるストーカー行為を働こうとしている事がわかる。慌てて、玲奈に知らせようとするが、連絡取れない。小机は鍵が空いている玲奈の家に飛び込むと、そこで由香里(玲奈)と会った。小机は由香里=玲奈だと気付く。

第52話 矛盾だらけの行動パターン

梅宮の行動パターンを整理すると矛盾がわかり、状況証拠から、梅宮がストーカーとしては矛盾だらけである事がわかる。つまり、梅宮は過去にストーカーだったが、今はしていない事に気付く。ではなぜ梅宮は今もストーキング行為をしている事を認めたのか?

第53話 沈黙。隠された真意

小机は梅宮に会って矛盾について徹底的に追及し、ストーカー冤罪についての知識を梅宮に話す。梅宮は何か考え込む。小机は玲奈が二重人格だと確信する。

第54話 二重人格

由香里(玲奈)が梅宮を酷く痛めつけている。

第七章:呪いのマグノリア

第55話 噛み合わない話し合い

小机は月子と話し、月子の占いが玲奈を苦しめていると訴える。それに対して月子が反論し、話は平行線になる。

第56話 もう誰も信じられない

月子が玲奈と話をしている。変なオカッパ頭の探偵が、あなたを二重人格だと言ったと伝える。玲奈は泣いて、探偵はあてにならないから月子さんしか話せる人いなくてとか言う。玲奈が実母を探している事を知り、月子は親切心から玲奈の母を探そうと決めた。

第57話 そこに悪魔が現れた

月子が長沼智幸という男から脅される。月子は長沼智幸が怪物に見えた。そして自分の体が腐っていく幻覚に襲われる。

鬼塚月子
第58話 腐敗臭。腐ってゆくわたしの体

怯え切った月子が小机に会いにきた。玲奈の件には悪霊が絡んでいるから身をひいたほうが良いと話す。占い師の戯言だと思って聴いていたが、尋常じゃない状況を悟り、池田に相談する。

第59話 魔女と呪い

魔女について、池田から紹介されたヤナギに話を聞きに行く。呪いと魔女について、玲奈の件についてヤナギの意見を聞くと、玲奈の家族関係を調べてくれた。

第60話 キーパーソン。明かされた秘密

小机は玲奈の父の居場所を突き止めて会う。そして玲奈には姉がいない事、母の雅子が家出した事を知る。そして雅子の事は探さないほうが良いと警告され、その帰り、小机は悪魔と出会う。

第61話 その目の向こうから誰かが見てる

悪魔に見えたそれは長沼智幸だった。自分が腐る酷い幻覚を見るが、長沼智幸の目を通して小机を見ていた雅子は、小机を雅子の元へと導く。

第62話 呪いには呪いを

小机は黒沢雅子と会う。そこで雅子は由香里という悪魔の合いの子を産み、由香里が玲奈と融合した話を聞く。雅子が家族の元を去ったのは、家族を守るためだったと聞く。雅子は禍々しいペンダントを小机にかけ、その状態でもう一度玲奈と会ってほしいと伝える。

第63話 欲しがれば拒否する

玲奈と会うと、玲奈の中にいた悪魔由香里が小机のペンダントを見る。そして小机の中に入り込む。

第八章:死神のカプリッチョ

第64話 私の頭はどうかしている

数年前、無軌道で若い星野と、過労死した夫の復讐に燃える沼田が、企業乗っ取りを計画している。そしてそれが現在の新倉と片桐である事がわかる。

そして、現在、小机探偵事務所。小机が天井を這いずりながら虫を食べていた。それを不安そうに見上げる薬袋と夢子。

恐怖探偵トラウマいちご
第65話 奈落の底に腐り堕ちる

拘留されている新倉会長の元に、夢子が面会に来る。そこで読者は、新倉会長が、新倉妻の企業乗っ取り計画にハメられた事を知る。夢子は小机がもものて本舗の依頼を受けた時から、父の友人である新倉会長がハメられる計画だという事に気付いていた。

第66話 うじ虫だらけ

新倉が片桐と話している。会長の有罪が確定すれば計画は成功する。あとはこの秘密を知る関係者を消せば完璧。あの若い探偵が行方不明になればいい。

第67話 最後のお楽しみ

片桐が木村に小机を消して欲しいと依頼する。木村はお預けを喰らっていたご褒美だと、嬉しそうに引き受ける。

第68話 サディストとマゾヒストの変態くらべ

木村よしおは小机を生きたまま人形にしようと考えていた。念入りに進めてきたその計画を実行するために小机の家に行くと、そこには由香里にとり憑かれた小机がいた。

第69話 溶けて消えていく。私が消滅する

片桐がひどすぎる悪夢を見る。そして最後に木村よしおから責められる。目を覚ますと由香里に生きたまま人形にされた木村がいた。何故か木村はギコギコと幸せそうだった。

第70話 感情よりも現実主義

片桐は混乱し小机探偵事務所に向かう。そこでは人形にされた木村よしお、腐り溶けた亡くなった夫、めちゃくちゃな造形にされた新倉友理子がいた。そして3人の怪物によって片桐は解体されていく。

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第71話 おまえは恐怖探偵

めちゃくちゃな造形になった片桐が地べたに這いつくばりながら、オカッパ頭の悪魔に貢いでいた。そこには新倉HDの株券も含まれていた。木村人形、ゾンビ沼田、モンスター友理子と血の涙を流しながらうれしそうに、オカッパ頭の悪魔に媚びへつらう。

次の瞬間、その光景が消えて、片桐と小机と、気絶した木村よしおがいる部屋になった。玲奈が小机からペンダントを引きちぎっていた。「あのクソババア」以前のおとなしそうな雰囲気と違い、気が強そうな様子だった。雅子は、玲奈から悪魔由香里を奪うために小机にペンダントをかけて向かわせたのだった。それに気付いた玲奈が、しばらく小机の様子を観察し、頃合いを計って現れたのだった。

玲奈は焦点の合わない目を開けたままヨダレを垂らして寝ている木村を見下ろすと、「こいつは生贄として貰っていく」と言い、ヘビのように木村を丸のみにすると、「文句ある?」と片桐に言った。怯え切った目で片桐は首を横に振る。

第72話 私は優秀な探偵です

もものて本舗の社長室。渡辺真由美の元に、すっきりした顔の小机が来る。そして調査報告書や、片桐が持っていた新倉HDの株券などをテーブルの上に置いた。

渡辺真由美は、そもそも小机に調査依頼したのは新倉友理子の推薦なんかではなく、最初に、企業乗っ取り計画に巻き込まれた事を池田に相談していた事を話す。池田は「優秀な探偵をよこす」と言って依頼を引き受けたのだそうだ。

池田は情報を操り、片桐が小机に目を付け、新倉に、渡辺を通して小机に依頼し、汚れ仕事の全てをさせて、最後に小机を消して証拠隠蔽する計画を立てるように導いたのだった。

次の黒歴史は 『半導体バニーズ』 へ続く

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