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小机いちご黒歴史

黒歴史 『英語版』 の続き

6.5頭身

という事で3頭身を完全卒業した小机いちごは6.5頭身になりました。

いやなんで、8頭身でなくて、6頭身でもなくて、6.5頭身とかいう具体的に中途半端な頭身になったのかっていうと、結果的にこれがベストなバランスとなってしまったわけ。

あとで考えると、なんでそんな事に気付かなったんだろう?って感じだけど、うちらの顔って何故か正円に近い丸なんだよね。3頭身の時の正円をそのまま引き継いでしまったから、普通に描かれる人体とはちょっと違う感じになった。
小机いちご

でも、それが小机いちごらしさになっていて、小机いちごといえばこの髪型にこの正円ぽい顔みたいな感じで収まってしまっていて、これを変えるのがどうにも難しかった。

私達のスカートはウェスト履きにしてはちょっと低めで、腰履きほどさげないように、微妙におヘソが見えないくらいまでの高さにしている。

これもリアルさよりもニュアンスさを優先していて、これくらいの感じが小机いちごらしい感じのスカート感覚かな?と、ほんと感覚的に色々決めている。だから服を脱がすと、全然体の造形が成り立っていなかったりする。

それと、飼い猫みたいな鈴のついた首輪も、この機会にちょっとお洒落ぶったオブジェとかに変えてみようかな?とか思ったけど、これもそのまま鈴を維持したほうが、やっぱり小机らしいという事になった。

体が細いから、その体に合わせたバランスをとったら首も細くなって、そこに正円に近い顔が乗っているから、見慣れないとなんだか気持ち悪い絵にも見えるし、見慣れてしまえば、これが小机いちごワールドと納得できる感じになったんじゃないかと思う。

いや、もう見慣れてしまうと、本当のところはどうなんだか全然わからなくなる。

まわりにこの絵を一歩引いた冷静な視点で採点できる人達もいたけど、「いいんじゃね?」「それで良いんじゃね?」って反応だったので、それで良しとする事にしたけど、世間の反応を見ていると、どうもこの絵はいまいちウケが良くはないんだろうなという、ちょっと後ろ向きな自己評価になった。

奥向き薬袋雫

会話シーンを描くには、斜めこっち向きの顔と、後ろ奥向きの顔の2パターンだけあれば成り立つ。下から煽ったり、上から俯瞰だったりすると、その画面の説得力とか臨場感を描く事ができるんだけど、単にストーリーを追うだけで良ければ、こちら向きと、向こうむきの顔を、向かい合わせるだけで会話シーンが作れる。

そんなわけで、私達はみんな、こっち向きと向こう向きを2枚セットで作った。
薬袋雫

丁度この時期、アニメゲゲゲの鬼太郎の6期が放送されていて、猫娘の頭身が「8頭身になった」というニュースが出まくっていたんだけど、数えてみたら、6頭身だった。

6頭身でもあんなに大人っぽく見えるもんなんだなと。

シビアな描写のアニメは7頭身から8頭身で描かれる場合もあるけど、頭身があがればあがるほど顔の個性が薄くなってきて、名前のない人物A、人物B化してくる。

手足がビューンと長くて、ズドーンとした煽りポーズでも、数えてみると、案外6.5頭身くらいが多かった。

で、それに合わせたわけじゃないんだけど、小机いちごは6.5頭身が一番バランスが良くて、6頭身だと顔が大きくてなんか気持ち悪いし、7頭身だと体が大きくてなんか気持ち悪いし、という事で、6.5頭身に決まった。

そして、「クリクリお目目が可愛い」と評価していただいた3頭身の東京ミステリーファイルを全部この6.5頭身で埋めなおした。

絵柄が変わると、言葉遣いと噛み合わなくなってしまったので、会話内容や喋り方を全部書き直して、思った以上に時間がかかってしまった。

猫目だった薬袋雫を垂れ目に変えたり、髪の色や長さも何度も変えては、台詞を書き直して、更に英語版も作っているもんだから、この6.5頭身化にはやたら手間がかかってる。

2017年と2018年は6.5頭身化の絵をとにかく描いた描いた。

正面夢子

6.5頭身の絵は、こっち向き奥向きの2パターンだけを描いていたんだけど、なんとなく「私達って正面から見たらどんな顔してるんだろう?」という疑問にとり憑かれてしまって、寝ていても気になるようになってしまった。

これは冗談ではなくて、本当に夢の中でも正面の顔を描いていたりして、起きると宙を指でなぞって、また寝て、夢の中でも描いて、起きて、天井に絵を描いて、ノイローゼになりそう。ってか本当に正面ノイローゼになった。

筑紫夢子
日本特有の萌え絵ってやつだと、鼻を点で表現していて、唇を描かず、線だけで口の表情を表現する。眉毛もちゃんと描いていなくてかなり適当な線で髪の上あたりに乗せる。女子のプライドの象徴なるマツ毛も描いていなくて、目の上の太い線だけでなんとなくマツ毛らしき存在感を出す。

これは長い年月をかけて萌え絵文化が高度に進化した結果、萌え系2次元女性に求めるものだけを残して、徹底的にいらないフェチズムを省略した結果できあがった完成形なので、こういう萌え絵を上手に描ける人は、実は、まつ毛も、眉毛も、鼻の穴も、唇も、描こうと思えばリアルに描ける上で省略してるんだと思う。

だから、そこには見えなくても鼻が存在しているし、見えなくてもまつ毛の長さに個性がちゃんとある・・、んだと思う。まあよくわからないけど。

でも私達の顔は、キュッとした眉毛も、プライドの高さだけそびえたったマツ毛もバッチリ描きたい。唇が無かったら情熱的なキスシーンを描く事もできないし、鼻の穴が無かったらエッチな事考えた時に、そこからタラ~と垂れる鼻血を描く事もできないじゃん?

別に情熱的なキスシーンを描く予定はないんだけれども・・。

唇はなんとか維持したけど、鼻の穴はどうしても無理だった。穴を描くと小学生が描いた人物画みたいになっちゃって、どうしてもどうしても鼻の穴も、鼻の横の小鼻もうまく描けなかった。

この時点では、鼻の穴は挫折した。

残念ながら、私達には鼻血を出す機能は与えられなかった。ま、いいけど。

次の黒歴史は 『総勢28人の登場人物』 へ続く

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