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東京ミステリーファイル

忘れもしない2015年。こんな会話があった。

この前、高円寺の路肩にフライパンとか捨ててあったわけよ。
なんでここにフライパン?これって捨ててあんの?もしかして置いてあるだけ?
いや、謎でしょ!これミステリーでしょ!それよりも、ほら!これ見てよ!これ!

なんでフライパンの横に長靴置いてあんの!?

これ謎でしょ!マジ、これぞ、東京ミステリーファイルでしょ!

なんか、道端に転がってるような小さな謎の物体とか。どうでもいいバカバカしいもの探してこようぜ!


私にはそのフライパンとか長靴の何が面白いのか全然わからない。
この東京ミステリーなんとかとかいう小学生低学年の思いつきみたいな企画は、石ころ2、3個程度ですぐ終わると思っていた。

でも、不穏な空気が流れ始めたのは、忘れもしないあの瞬間。

新宿って、昔、淀橋って名前だったんだな。ヨドバシってあれ?ヨドバシカメラ?ってか、淀橋って言うからには、淀橋とかいう名前の橋があるの?

その橋あたりに、人が消えるとか、大蛇伝説とかがあったもんだから、それが引き金になって、平将門とか、四谷怪談とかに興味を持ち始めてしまった。

そして、そういった伝説の小ネタを探すために東京都の地理を見て、神社とかお寺の歴史、地形とかを調べていたら、東京都まじヤベぇじゃん!という事に。

それが、この東京ミステリーファイルという長い企画の始まりであり、小机いちごの終焉の始まりだった。

それまでやっていたことが全部どうでも良くなるくらい運営がハマってしまって、夏を挟んだ数か月間にわたって毎日バイクで東京都内の歴史スポットを走り回っていた。そして、これがこの先、私そのものみたいな企画になってしまうなんてね。
東京ミステリーファイル
ここは小机いちごのページだから、東京ミステリーファイルについてはこっちで読んでくださいな。

元々、小机いちごは別のキャラクター(豚みたいな牛だった)の販促用に考えられたオマケガールみたいなもんだったのに、そのメインキャラクターを追い出して、小机いちごが主役になってしまったというのに。

その小机いちごが、企画に飲み込まれてしまうなんてね。

おそろし会館と呼ばれるボロアパートに住む。和風が好きな変わった性格のオカッパ女子。だったはずの私の紹介文が、いつの間にか、「東京都の謎に挑む東京ミステリーファイルのバーチャルナビゲーター」とかになった。

これって、無名のセルフプロデュースな地下アイドル未満だった世間知らずの子を、どこかの大企業様が拾ってくだって、何かの特大企画のイメージキャラクターにしてもらったとかって言うんなら、大出世ってやつなんだけれども、2人くらいしかいない会議で「じゃ、そういう事で」と決まっただけの事なんで。

これって出世どころか、格下げ? 小机いちごのための企画じゃなくて、私は企画様のためのアイコンみたいなもんになり下がったわけか。

まあね、私は2014年の血まみれナースが最高潮で、手切れ金ならぬ、冥途の土産企画として、オリジナルアニメ作ってもらったようなもんで、私なんてものは2015年の時点で終わってたんですけどね。

まあマネキンですから。粗大ごみの申請が面倒くさいから、部屋の隅っこに置いたままになっていた障害物みたいなもんですし。

神様から与えてくださったこのお仕事。私の全身と心の全てを献呈いたしますわ。

次の黒歴史は 『悪夢学』 へ続く

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